知ってますか?「ヴィンヤサ」の意味。怪我をさせないシークエンスを学ぶ。
皆さまこんにちは、ヨガインストラクターのよがくらげ雅子です。
ヴィンヤサヨガは昨今のヨガ業界では主流とも言える人気のスタイルです。長くその人気が続いている理由は、応用性があり、変化をつけやすく、飽きずに続けられることにあります。
変化をつけやすいヴィンヤサシークエンスは、その時代時代に沿った色んな流行りのヨガのスタイルを取り入れていけるという特徴があるので、日々様々なヴィンヤサヨガのクラスが生まれていますし、今後も変化しながらますます需要も高まっていくことでしょう。
ところでみなさん、
「ヴィンヤサ」ってそもそもどういう意味かご存知ですか?
その意味こそ、時代に沿って変化しつつも決してブレないヴィンヤサの定義が詰まっていまるんです!
ヴィンヤサの意味を再確認しよう
ヴィンヤサとは、
Vi=適切な、特別な
nyasa=配置する
という2つの言葉で成り立っています。つまり、ヴィンヤサヨガとは「適切に配置されたヨガ」ということになります。
例えば、ただやみくもにアーサナをただ繋いでフローヨガをしたとしても、それはヴィンヤサとは言え無いということですね。もちろん、適当にフローしていてたまたまヴィンヤサの配置になることもあるでしょうけど、それでは多くの人を満足させる質の高いヴィンヤサヨガを提供することはできそうにありません。
やはりそこには、
・吸えるポジションと吐けるポジションを交互に配置する
・直前のアーサナや動きを中庸に戻すコントロールがされている
といった、まさに「適切な」「配置」が絶対に必要です。
そしてアーサナを適切に配置することで「怪我をさせないシークエンス」が構築できるんです。
誤ったシークエンスは無意識のうちに怪我をさせる
では、怪我をさせない安全なシークエンスのためには何を意識すれば良いのでしょうか?
ヨガのアーサナで最も多い怪我の原因は
1.関節の可動範囲を超えた動きをした時
2.一箇所にかかった負担が体の許容範囲を超えた時
ではないでしょうか。
特に2つ目は要注意!なぜなら、同じ箇所に負担がかかるアーサナを繰り返すような誤ったシークエンスでレッスンをすると、徐々に一箇所にストレスがかかり、本人が気がつかないうちに損傷してしまうことがあるからです。
これは、「無理をしないで」という声かけが意味をなさない、とても危険な状態です。
インストラクターであれば幾度か自分の練習での怪我を経験していることも多いかと思います(私も何回もやってます、爆)。
そしてそう言った経験を繰り返すごとに体の正しい使い方への理解が深まっていくものですが、受講生は決してそうではありません。
本人が思っている以上に負担が大きかったり、関節の間違った使い方で痛めてしまったり、という危険性は、インストラクターとして常に最大に注意しなければいけませんよね。
全てのアーサナにはターゲットマッスルがあり、体への作用がありますから、次のアーサナで前のアーサナでかかったテンションを回収するという流れが必要になります。
関節の運動方向を理解し、アーサナを適切に配置する
例えば図のAのような流れは、脊柱の矢状面(前後の動き)での調整が含まれています。
アンジャネーヤアーサナは気持ちよく胸が開くアーサナですが、その分腰への負担がかかりやすいアーサナです。
この後に配置するべきは決してウシュトラーサナ、のようなさらに後屈の深まるアーサナではなく、一旦腰にかかったテンションを回収するカウンターポーズを挟む必要がありますよね。
お尻を後ろに引いて前屈することで、後屈した脊柱への負担を回収できます。
もちろん、ピークポーズがウシュトラーサナで、そこへ向かうアクティベーションの中にこう言った後屈を入れていくのはとても良い流れですが、連続で同じ箇所へ負担が集中しないようにだけは気を築かなければいけません。
図のBのような流れは、骨盤を横に開いたオープンポジションのアーサナの後に、ツイストで脊柱を緩めるのはとても効果的なカウンターポーズになります。
さらに1つ目のアーサナで肩関節、股関節へかかった方向性を緩める効果も狙っているので、安全に関節の可動域を広げながら、呼吸を効果的に深めることができます。
このような効果的なシークエンスの構築は、関節の運動方向性への理解を深めることで実現します。
特に、脊柱、肩関節、股関節と言った大きな関節への理解は、誰もが「心地よい」と感じられる価値あるシークエンスに繋がることでしょう。
ヨガシークエンスデザイン講座では、怪我をさせないレッスンをするためにインストラクターとして必要な知識を、解剖学からも学ぶことができます。
この講座はこんな方にオススメです。
・シークエンスの組み方を基本から学びたい
・ティーチャートレーニングは卒業したが自分のシークエンスに自信がない
・解剖学的に呼吸を深めるシークエンスを提供したい
・アーサナと自律神経系への作用を学びたい
・生理学的に作用する深いリラクゼーションを提供をしたい
*講座日程
●2021年4月シークエンス講座開催
日曜コース 4/11,18,25
水曜コース4/14,21,28
*今お申し込みすると来年開催の講座に無料で再受講が可能で理解が深まります!
*各セクション
(Zoomでのライブクラス2h、動画講義3h、オールカラーのテキスト代含む)
*3本セット
(全ての動画講義、Zoomでのライブクラス3日、修了証が発行されます)
講座の詳細、オフィシャルラインはトップのリンクからどうぞ。過去「身体の力みをとるビンヤサシークエンス講座」を受講された方の受講方法なども詳細をご覧下さい。
芸術大学卒業後、デザインの仕事に就くが、消費サイクルの短いデザイン業に疑問を感じ、30年以上のヨガ愛好者である母の影響で続けていたヨガに更に本気で向おうと決意、ヨガインストラクターに転職する。現在は3人の子育てをしながら幅広い年齢層に多様なヨガを指導。