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知っていますか? ストレス、運動、血糖値の関係性

皆さまこんにちは!ヨガインストラクターのよがくらげ雅子です。

「最近ストレスがたまってるなあ」日常生活で、ふとそんなふうに感じた経験は誰しもあるのではないでしょうか。

では、自分のライフスタイルがストレスを溜めやすいかどうかを考えたことはありますか?今回は前回の続きで、血糖値とストレスの関係についてもう少し深くってみましょう!

■運動とストレスの関係

スイスのバーゼル大学の研究では、仕事、ストレス、運動の関係性が明らかになってきました。

・職場のストレスの多い人ほど運動不足になりがちである。

・運動不足になるとストレスが溜まりやすくなる。

研究チームは、スウェーデンの企業に勤める平均年齢39歳の男女197人に、エルゴメータを用いた体力テストと運動習慣に関する調査を受けさせました。参加者を運動をする頻度や時間、強度などで「高レベル」「中レベル」「低レベル」に分類し、同時に健康診査を行った結果、ストレスを自覚している人は心筋梗塞などの心疾患のリスクが高くなるが、ウォーキングなどの運動をしていると、リスクを軽減できることが明らかになったのです。

運動をしている人では、BMI(体格指数)や血圧、コレステロール、中性脂肪など、心筋梗塞などの心疾患に関わる検査値も改善していました。

さらに興味深いことに、ストレスが強いときほど運動の効果は増し、運動レベルが最高の人と最低の人では、心血管リスクを示すアウトカムに劇的な差がありました。

同大学ゲルバー教授は「ウォーキングなどの運動をすることで検査値が改善し、治療や予防につながる臨床上の成果を得られます」と言います。

運動の影響を特に受けやすいのは悪玉のLDLコレステロールの値で、運動レベルの高い人では低下したが、低い人では有意な変化はありませんでした。さらに、ウォーキングなどの有酸素運動を続けることで、心肺機能が高められ、心疾患リスクが低下するだけでなく、慢性的なストレスに対する耐性も強くなることが示されました。

私たちがストレスを感じる時、体の中でコルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。運動すると体に負荷がかかり、ほかのストレスがかかったときと同じようにコルチゾールが分泌されます。しかし、運動が終わると、分泌量は正常に減少します。つまり、コルチゾールの「分泌→減少」の正しいサイクルを、運動によって取り戻すことができるのです。

●運動でストレス解消できる理由

さらに、定期的な運動を続けると、コルチゾールの分泌量そのものが徐々に減っていきます。それによって、運動以外のストレスにも体が過剰反応しなくなるのです。

■ストレスと血糖値の関係

では、ストレスは血糖値にはどう影響するのでしょうか?あまり関係のなさそうなストレスと血糖値、実はコルチゾールを通じて深い相関があります。

ストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾールは、体をストレス状態に対応できるように整える役割をするホルモンです。

その結果、心拍をあげたり、敵から逃げられるよう大量のエネルギーを使えるように肝臓での糖新生(Gluconeogenesis)促進作用により血糖値を上昇させるのです。

また、エネルギーを取り込むために食欲を抑制するレプチンというホルモンの分解を促進するので、ストレスにより過食気味になってしまったり、という悪循環に陥ります。

■ストレスを軽減し、血糖値を正常に保つ運動を取り入れる

運動が2型糖尿病を予防・改善するために効果的で、食後に運動すると血糖値の上昇を抑えられることは多くの研究によって判明していますが、最近の研究では、ウォーキングが心疾患の予防だけでなく、ストレスケアにも役立つことが明らかになっています。

ですが、闇雲に高強度の運動に取り組めばいいかというと決してそうではありません。なぜなら、そうすることで心身に過度な負荷がかかる運動はストレスケアとしても、そして結果として血糖値のケアとしてもふさわしくないからです。

運動不足やストレスの影響をダイレクトに受ける血糖値を正常にコントロールし、耐糖能を保つために現代人が生活に取り入れるべき適切な運動の条件は

①競争しないこと

②「ちょっときついくらい」の中強度であること

③ある程度、規則的な頻度で実施すること

が有益なレベルと言えます。

これは、人と比べず自分の感覚と向き合いながらアーサナによって呼吸を深めていくヨガはまさにぴったりの運動ということです。

■セロトニンヨガの心身への効果

呼吸を深めるシークエンスデザインのヨガメソッドから生まれたセロトニンヨガのシークエンスは、コルチゾール値の低下に非常に有益な効果があることをすでに血液検査で実証しています。

今後さらなる検査を重ね、実際に血糖値の測定やストレスに関わりのあるホルモン値を血液検査で見える化しながら、セロトニンの分泌やストレスホルモンの低下、血糖値をはじめ、様々な健康数値を正常値に維持できるシークエンス、それを指導できるインストタクラーの養成に力を入れていきます。

これは、高齢化が進みストレス社会と言われる現代において、今後、人々の心身の健康維持にとって最も必要とされていくアプローチとなるでしょう。

どんな流派のヨガのインストラクターにとっても、必ず有益なスキルとなります。

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