正しく表現できますか?体のポジションと方向性
皆さまこんにちは!ヨガインストラクターのよがくらげ雅子です。
インストラクターやトレーナーは解剖学について深く学んだ経験が多いことでしょう。さらに日々理解を深めるために、実戦と学びを継続していることと思います。
解剖学や生理学では難しい言葉もたくさん出ていきますが、その中から一般的にも理解しやすい言葉を誘導の際に使うこともありますよね。
その何気なく使っている誘導の言葉、本当にちゃんと理解した上で使っていますか?
正しい理解のもとに誘導の言葉を使うことで受講生により届きやすくなりますし、質問があった際にも正確な答えをインストラクターとして導けるようになります。
屈曲、進展、内外旋、内外転…人間が可能な関節の動きを理解しよう
人間が可能な関節の動きを表す言葉は図のようなものがあります。全ての動きはこれらを組み合わせて行われており、これらは呼吸を深めるポジションを正確に伝えるためにも重要な動きです。
特に肩関節や股関節の内外旋、内外転の動きはアーサナを正しく導く上でも重要なポイントです。
では、正しいアーサナに導くために必要な情報は何でしょうか?
体の状態を表すために必要な情報は、方向性(ディレクション)位置(ポジション)
●各部位の方向性
当然のことながら動きには方向性があり、動きの方向性によって使われる筋肉も変わってきます。
例えば、アンジャネーヤアサナは脊柱が伸展して腕を外転させるアーサナですよね。さらに肩関節を外旋させることにより菱形筋が収縮し、一層伸展を深めやすくなります。
一般的なレッスンの中でこれらの言葉を積極的に使うことはあまりないかもしれませんが、インストラクターは意味として正しく理解を深めておく必要があります。
●各部位の位置
体の状態を表す上で、位置(ポジション)も欠かせない情報です。
例えば図のようなリラクゼーションの時に、腕を開いた状態でキープしていれば、「外転位」と呼ぶことができます。
この時、背中で肩甲骨を寄せるような方向性はなく、余分な力は入っていない状態ですので、「外転位」であると言えます。
反対に腕が閉じた状態でキープしている図は「内転位」です。
このように、ポジションを表す「○○位」という表現は、関節や部位の方向性ではなく、位置を表現する言葉です。
■なんとなく、をクリアに!プロとしての常識を格上げしよう
特に解剖学や生理学において、何気なく聞いたり使ったりしている言葉には実は明確な意味があります。
インストラクターとしてはなんとなく、ではなくはっきりクリアに理解しておきたいところですよね。
そうすることでガイドにもより説得力が増してきますし、受講生からの不意打ちな質問にも、しっかり答えられるようになります!
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芸術大学卒業後、デザインの仕事に就くが、消費サイクルの短いデザイン業に疑問を感じ、30年以上のヨガ愛好者である母の影響で続けていたヨガに更に本気で向おうと決意、ヨガインストラクターに転職する。現在は3人の子育てをしながら幅広い年齢層に多様なヨガを指導。