シークエンスの組み立て方で悩んでいる方必見。
シークエンスの作り方の
基本を特別公開!!
私は16年以上ビンヤサのクラスを提供し、全国で開催されるWSや湘南医療福祉専門学校卒という医療系の専門機関で解剖学や生理学、東洋医学を学び、実際の医療現場での臨床経験も重ねヨガアライアンス200hのティーチャートレーニングで解剖学を担当しています。長くビンヤサクラスを提供している経験や医療系の専門機関で学んだ解剖学や生理学、東洋学の視点を交えて『失敗しないシークエンスの組み方』を公開していきます。
料理人のレシピのようなもの。
ヨガクラスでのクラスの組み立て方、シークエンスの作り方は料理人のレシピのようなものです。アシュタンガヨガの様に伝統的に厳密にシークエンスが決まっているスタイルのクラスを提供しているインストラクターはレシピの決まっている料理を作る料理人です。もし、あなたが自分でシークエンスを組んでいるのであれば創作料理を提供している料理人です。創作料理を作り(シークエンス)、それをレストラン(ヨガスタジオ)でお金を頂くレベルのものを提供するということは非常にレベルの高いこと求められます。ヨガインストラクターのオリジナルのレシピとなるシークエンスは自分の活動や仕事の幅、集客などお金と直結してくる大変重要な部分です。
ヨガクラスの組み立て方、シークエンスの組み方は様々な哲学的な考え方や流派、または生徒さんのレベルなどによって考え方は様々ですがどんな風にシークエンスを組んでいいのかわからない、ティーチャートレーニングは卒業したけど実際にシークエンスの作り方に関しては体系的に学んでいないという人も多いと思います。そいういった方に実際にシークエンスの組み立て方を体系的に学んでいただきます。
『クラスのフェーズを三つに分ける』
クラス内でのフェーズを三つに分けることで自分がどんなタイミングにどんな効果、目的を持ってポーズを配置するのかを明確にします。
ウォーミングアップを含んだ、
Conditioning
座位、シッティングや四つん這い、完全に立ち上がる前の膝が着いてるポーズが中心。座位や四つんばいのポーズでシークエンスを組むことで身体機能を高めて怪我の予防と同時に集中力とマインドへの洞察力を高めます。この後のアクティベーションのフェーズでの展開を考慮した配置を作ります。
運動量や心拍数のピークを迎える、
Activation
運動量や心拍数のピークとなるアクティベーションはスタンディングポーズ中心。スタンディングで大きな身体の動きと共に筋肉の積極的な収縮力を引き出します。適度な負荷とリズムのあるグルーミングを行うことで脳からセロトニンの分泌が活発となり、この後の休息のフェーズで深いリラクゼーションを与えることができます。
シャバーサナに向け体を休息させる、
Relaxation
逆転や仰向け、ボルスターやブロックなどを使い身体の緊張度を下げ休息のフェーズ。筋肉のトーンを下げ、関節の圧迫感を軽減することで体液含有量が増し、血液が循環しやすい環境を体に与えることで免疫力、自然治癒力を高めます。ポーズの数を減らし、一つ一つのキープ時間を長くとり、身体を安定させた受け身の環境を作ることで自律神経系へとアプローチしたシークエンスを作ります。
では、次回はクラスのフェーズを3つに分けた具体的なシークエンスを紹介していきます。
QUIET TIME主宰
ヨガインストラクター、鍼灸師、立教女学院短期大学非常勤講師
ケートボードカルチャーの影響を受けながら過ごしたサンフランシスコで怪我をきっかけにヨガと出会う。ヨガを”音”で表現する『音YOGA』の第一人者で鎌倉でQuiet timeを主宰。ヨガとクリスタルボールの生演奏を組み合わせた独自のスタイルでヨガを表現する。医療系の専門学校で解剖学、生理学、東洋医療、鍼灸学を学び、専門機関での解剖実習や臨床経験を生かしたティーチングには定評がある。