ヴィンヤサヨガとは?人気の理由と指導ポイントを解説
こんにちは、ヨガインストラクターさんのwebブランディングを応援しているかやはらようこ(@kaya_uni)です。
前回まではシークエンスの組み方の基本についてご紹介してきました。
今回からは少し変えて、日本でとても人気のヨガスタイル『ヴィンヤサヨガ』についてご紹介していきます。
ヴィンヤサヨガをとりあげる理由としては、指導しているヨガインストラクターさんも多く、ヴィンヤサフローのシークエンスの組み方で悩んでいる方もとても多いからです。
この記事のポイント
- ヴィンヤサヨガとはどんなヨガかがわかる
- ヴィンヤサヨガの人気の理由がわかる
- ヴィンヤサヨガの指導ポイントがわかる
ヴィンヤサヨガの特徴
ヴィンヤサヨガとは、ひと呼吸ひと動作で呼吸の流れにあわせて動いていく、フロースタイルのヨガです。さまざまなヨガスタイルの中でも最も運動量が多いヨガといわれています。ヴィンヤサヨガとひとことでいっても、自由度が高く独創性が強いので、インストラクターによってまったくヨガの雰囲気が違うことも特徴です。
ヨガインストラクターによって雰囲気は異なりますが、すべてのヴィンヤサヨガに共通していることは「呼吸」を最も大切にしている点です。ひと呼吸ひと動作にすることで、呼吸を段々と深めていくことができるスタイルです。
「呼吸とポーズの一体化」をテーマとし、深い呼吸にあわせ、全身を大きく使った動きを取り入れることでインナーマッスルを鍛えたり、全身の血流やリンパの流れを促進する効果を得られるヨガです。
ヴィンヤサヨガの歴史や背景
ヴィンヤサヨガは、アシュタンガヨガをベースに生まれました。
アシュタンガヨガは、ダイナミックでエネルギッシュな動きをテーマに、インドで男性向けに生まれた伝統のあるヨガです。このアシュタンガヨガがアメリカに渡り現代風にアレンジされたのがヴィンヤサヨガであり、そのエネルギッシュさをそのまま受け継いだ運動量の多いヨガです。
アシュタンガヨガとヴィンヤサヨガの違い
アシュタンガヨガもひと呼吸ひと動作で動くヨガスタイルですが、ヴィンヤサヨガとの大きな違いはポーズの流れにあります。
アシュタンガヨガはポーズの順番が最初から最後まできっちりと決まっています。ドリシティという視線を向ける場所まで決まっているほど、細かい決まりがあります。
それに対しヴィンヤサヨガはポーズの順番は自由です。ヨガのポーズも何を取り入れても良く、レッスン内でおこなわれるヨガのポーズもヨガインストラクターのシークエンスの組み方によって異なります。
では次に、ヴィンヤサヨガがなぜ日本人に人気なのか、その理由を見ていきましょう。
ヴィンヤサヨガが日本で人気がある理由
もともとはアメリカ生まれのヴィンヤサヨガですが、現在では世界中で、もちろん日本でも大きな人気を得て、ヨガの代表的なスタイルとなっています。
世界中の人々を魅了し長く人々に親しまれているヴィンヤサヨガ、その愛される理由はいったいどんなところにあるのでしょうか?
ヴィンヤサヨガの人気1:海外セレブの影響
ヴィンヤサヨガは、高いボディメイク効果などにより、美意識の高いアメリカやヨーロッパの海外セレブの朝の習慣として人気を獲得し、世界中の人々に親しまれるヨガとなりました。
インドを発祥とする伝統的なヨガが一気に世界中でブームになったのは、欧米に渡ってヴィンヤサヨガに形を進化させ、海外セレブがこのヴィンヤサヨガを実践していたことにあります。
ヴィンヤサヨガの人気2:呼吸が深まる気持ちよさ
ヴィンヤサヨガはポーズ以上に呼吸を重要視しています。体を動かしながら吸う、吐くの呼吸を繰り返すことで、より深い呼吸を可能にし、深い呼吸により心身を安定させることができます。
動きが大きくヴィンヤサヨガに慣れないうちは、ついポーズに意識を向けがちですが、慣れてくると呼吸にあわせたポーズができるようになり、「体と心が一体化する」気持ちよさが体感できるようになります。
ヴィンヤサヨガの人気3:ボディメイク的効果が高い
リラックスヨガなどに比べてヴィンヤサヨガは、身体を連続して動かすため、効果的に柔軟性や筋力を高めインナーマッスルを鍛えることができます。
体の中に深い呼吸を送り込み、全身の血流とリンパの循環を良くしてくれるのでデトックス効果も期待できます。総合的に高いボディメイク効果を得ることができ、ボディメイクを意識する人たちからの人気を得ています。
では、人気のヴィンヤサヨガを指導する際には、どんなことに気をつけたら良いのでしょうか?
ヴィンヤサヨガを指導するときに大切なこと
ヴィンヤサヨガを指導する際に大切にすべきことは「呼吸を深めるポーズの順番」です。
「ヴィンヤサ」の意味
「ヴィンヤサ」の言葉の意味をご存知ですか?
Vinyasaと書き、これはサンスクリット語の「Vi:特別な方法」「Nyasa:配置する」をつなげた言葉です。
「特別な方法で配置」とは、何を配置するのでしょう?ちょっと考えてみてください。
個々の体にあったアライメントになるよう手足を配置する、自分の動作と呼吸とを適切に配置する、などさまざまな「特別な配置」が浮かんだかと思います。
「ポーズの順番を特別な方法」で配置する、つまり「シークエンスを適切に組む」というのも1つではないでしょうか?
ヴィンヤサヨガのシークエンス作りは難しい?
ヴィンヤサヨガが日本に入り始める前、多くのヨギーはアシュタンガヨガを練習していました。アシュタンガヨガは前述のとおり、ポーズの流れが決まっているので指導するヨガインストラクターはシークエンス作りに気を遣う必要はありませんでした。
ただヴィンヤサヨガがブームになり、多くのヨガインストラクターがシークエンス作りから自分たちでおこなわなければならなくなりました。その結果、シークエンス作りに悩むヨガインストラクター、レッスンに自信が持てなくなるヨガインストラクターが増えてきた、という背景があります。
でも、ヴィンヤサフローのシークエンス作りはポイントを押さえれば大丈夫!
意識すべきは呼吸を深めるシークエンス作り
ではどんなシークエンスがヴィンヤサヨガに適切か?
それは、吸う・吐くを順番に行えるポーズの順番を意識したシークエンス作りです。
前回の記事で、背筋を伸ばして胸を開くポーズは息を吸いやすく、背中を丸めるポーズは息が吐きやすいことをご紹介しました。1つのポーズでも、意識の向け方、体の使い方によって、吸いやすくなったり吐きやすくなったりします。
なるべくポーズが流れるように意識しながらも、難しいときには1つのポーズでとまって、体の使い方だけ「背筋を伸ばして胸を開く」「体の力を抜いて背中を丸める」などとインストラクションを工夫することで、呼吸を深めるシークエンス作りが可能になります。
各ポーズを並べてみて、吸うためのポーズか、吐くためのポーズかを考えながら作っていきましょう。
ヴィンヤサヨガ:まとめ
ヴィンヤサヨガとはどんなヨガなのか?なぜ人気なのか?指導する際には何を意識したら良いのか、伝わりましたでしょうか?
ヴィンヤサフローのシークエンス作りで迷ったときには、まずはポーズの順番は吸う・吐くの順番に並び、呼吸を深めるものになっているか考えてみてください。
つづく。
UNIBRAND主宰
個人事業主さんや中小企業のWEBマーケター。国家資格:中小企業診断士取得中
2010年にRYT200を取得しヨガインストラクターとして活動した後、ヨガ業界の裏方に。
国内外の著名なヨガ講師200人以上をブランディングし、ヨガスタジオの立ち上げやウェブメディアの制作に携わるほか、日本最大級のヨガメディアの編集長として働いた後2019年に独立。
現在は、ヨガ講師を中心に個人事業主や中小企業のWEBマーケティングを担当し、売上げアップに貢献している。
webサイト→https://unibrand.jp