足りないのは本当に柔軟性?関節の積極性を引き出そう【股関節の内外転】
皆さまこんにちは、ヨガインストラクターのよがくらげ雅子です。
股関節の柔軟性は、ハムストリングスや内転筋の柔軟性だけではかなわない事は、前回の前屈編の投稿でも触れました。
今回は、股関節の内外転の動きについて探っていきましょう。
■外転してバランスを取るために必要な筋力
まずは股関節の内外転の動きについて理解しておきましょう。
股関節の内外転は、外転45°、内転は20°ほど、おおよそで可動域があります。
例えばアルダチャンドラーサナなどは軸脚の股関節を大きく外転させる必要があるので、股関節の柔軟性が必要になります。コンディショニングでは比較的バランスの取りやすい膝位で取り入れることもありますし、アクティべーションではフルポーズまで行える汎用性の高いアーサナです。
ですが、このアーサナは股関節を外転させた上でさらに体を支える必要もあり、柔軟性だけでは成立しません。では、どんな練習を行えば良いのでしょうか?
■股関節の内外転を引きだす練習を取り入れる!
アルダチャンドラーサナを安定させるにはまずは内外転の柔軟性が必要ですよね。内外転の可動域に関わってくるのは中臀筋と、その拮抗筋である内転筋です。
例えば四つ這いで、吐きながら左足を右斜め後ろにつき、吸いながら左肩の外側に引き寄せる、これを繰り返すような練習で、中臀筋を強化し、内転筋を柔軟にするアプローチが叶います。
■引き出そう!股関節内外転の積極性
股関節の内外転の動きは横の動きなので、日常生活で、歩行など縦の動きほど行う頻度が高くありません。ですので、アルダチャンドラーサナなどのような内外転の動きが必要なアーサナは、こう言った練習を取り入れていくととても効果的です。
筋肉の柔軟性を引き出すためには、その拮抗筋を収縮させるトレーニング的要素が必ず必要になります。
これは一つの重要なポイントと言えるでしょう。
こういった練習こそが、本来、アーサナに必要とされる強さや安定感につながっていきます。
生徒さんに体の変化を感じてもらいたいなら、インストラクターとしてアーサナを深めるためのポイントを狙ったシークエンスを提供していく必要があります。
そのための解剖学と呼吸生理学を学べるのが、ヨガシークエンスデザイン講座です。
★効果的な練習は呼吸を深めることにもつながる
柔軟性だけに頼らないアーサナの練習は、神経に緊張と弛緩をもたらし結果的には呼吸を効果的に深める練習にもつながっていきます。
インストラクターであれば、解剖学や理論を理解した上で、効果をしっかり狙った練習をシークエンスで提供するべきです。
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この講座はこんな方にオススメです。
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*講座日程
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*各セクション
(Zoomでのライブクラス2h、動画講義3h、オールカラーのテキスト代含む)
*3本セット
(全ての動画講義、Zoomでのライブクラス3日、修了証が発行されます)
講座の詳細、オフィシャルラインはトップのリンクからどうぞ。過去「身体の力みをとるビンヤサシークエンス講座」を受講された方の受講方法なども詳細をご覧下さい。
芸術大学卒業後、デザインの仕事に就くが、消費サイクルの短いデザイン業に疑問を感じ、30年以上のヨガ愛好者である母の影響で続けていたヨガに更に本気で向おうと決意、ヨガインストラクターに転職する。現在は3人の子育てをしながら幅広い年齢層に多様なヨガを指導。