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効果的なシークエンスの理論は、ガイドの質も上げる

皆様こんにちは!

ヨガインストラクターの、よがくらげ雅子です。

シークエンスの理論を学ぶとレッスンの質が上がる、ということは今までもお伝えしてきていますが、具体的にどう変わるんでしょうか??

効果的に呼吸を深めるシークエンスが提供できるようになる、それはもちろんなのですが、実はレッスンでアーサナを導くガイドが変化していくんです…!

今回はその理由について、お伝えしていきますね。

受講者に響くガイドをするには

インストラクターは皆、今まで多くの時間をヨガの練習や学びに費やしてきたことと思います。

今まで自分が受けたレッスンの中で、インストラクターのガイドに対し

「あ、今の言葉、分かりやすいなあ」

と感じたこともあるのではないでしょうか?

そういう言葉は体にもダイレクトに届くので、満足度も高く、また受けたいなという次回への動機につながります。

逆に…

「なんかしっくりこなかったな…」という経験もありませんか?

その違いって何なのか。

相性、と一言で片付けられない理由があることは、インストラクターによって集客や人気に差が出ることが物語っていますよね。

アーサナを導く時に、アライメントだけに焦点を絞ったナビは、アライメントを学んできたインストラクターであれば出来ることです。

それが悪いわけでは決してありませんが、正しいアライメントへ導く上で何を強調して、どこへより意識を向けさせるかは、効果的なシークエンスの作り方を理論的に学ぶことで、的確に受講生に届く言葉を選べるようになります。

なぜなら、効果的なシークエンスで呼吸を深め心拍数を上げたり下げたり、といったコントロールには、必ず体の「方向性」の概念が必要だからです。

体の方向性を伝え、呼吸をコントロールする

自律神経に狙い通り効かせるための効果的なシークエンスをには、

息を「吸えるポジション」「吐けるポジション」のアーサナを意図的に配置する必要があります。

ではこの、吸えるポジションと吐けるポジションは何で決まるのかというと、

・脊柱のポジション

・前後のアーサナ

などの要素により決まります。

そして、脊柱のポジションに影響する大きな要因が、

・股関節、肩関節のポジション

です。

つまり、脊柱の方向性をしっかり導くこと、

そのために腕や脚の使い方やポジションを導くことがとても大切になります!

例えば、次の画像を見てみましょう。

とてもポピュラーな、ランジのツイストポーズですよね。

このアーサナで最もありがちなミスアライメントは、ツイストすることで骨盤の位置がずれてしまい、それによって肋骨が開くことです。

(これ、ほんまにありがちですよね~…)

このアーサナは本来、ツイストすることで下腹部が締まり、息を吐きやすいポジションなのですが、このようなミスアライメントになると胸が開きむしろ息を吸いやすいポジションに振れてしまいます。

もちろん、狙って息を吸いたい時はそういう方向性でアーサナを深めることもあるかもしれませんが、このアーサナでしっかり息を吐きたい場合、背骨の軸をブレさせないナビゲーションが絶対に必要なのです。

そのために意識すべきは、前後に伸びる体の「方向性」です。

例えば、後足のかかとと頭頂で引っ張り合うように導いたり(前後の方向性)、

両足でマットを前後に踏みしめるよう導いたり(前後の方向性を保つための安定感)、

腿をお腹に引き寄せるように導いたり(腹部を閉じ、縦に伸びる方向性)、

というように、

しっかり吐けるポジションに整えるためには、自然とそれに向かって最も効果的な言葉が出てきますよね。

次に配置するアーサナへも繋がる

呼吸を深めるシークエンスの理論から生まれるガイドは、次に配置されるアーサナにも繋がっています。

次の画像を見てみましょう。

吐けるポジションであるランジのツイストポーズから、吸えるポジションであるリバースウォーリアに入るシークエンス。

リバースウォーリアはそれ単体でも息を吸えるポジションのアーサナですが、しっかり吐けるポジションであるランジのツイストポーズの後に持ってくることでより体の広がりが強調され、気持ちよく呼吸を深めることができます。

ここで受講者に感じて欲しいのは、胸を引き上げ肩の力を抜き肋骨の隙間にスペースができる「広がり」であり、そこから生まれる開放感です。

もちろん、前膝の踏み込みや足の位置、尾骨の向きなどのアライメントを正しく伝えることも必要なのですが、理論的に呼吸を深めるシークエンスをつないでいくと、効果的に呼吸を深めるためのアーサナガイドが自然と出てくるようになります。

理論+個性が、レッスンの質を底上げする

このように、受講者の呼吸を狙い通り深めるためのガイドが、客観的な「シークエンスの理論」から生まれてきます。

そこでどのような言葉を選ぶが、

どんな声で伝えるかは、インストラクター次第。

理論の上に成り立ったシークエンスを学ぶことで、ガイドの言葉にエネルギーが宿ります。

あなたの言葉で、伝えてみませんか。

野村賢吾先生によるオンラインでのシークエンス講座

この講座はこんな方にオススメです。

・シークエンスの組み方を基本から学びたい

・ティーチャートレーニングは卒業したが自分のシークエンスに自信がない

・解剖学的に呼吸を深めるシークエンスを提供したい

・アーサナと自律神経系への作用を学びたい

・生理学的に作用する深いリラクゼーションを提供をしたい

*講座日程

2021年2月シークエンス講座開催

日曜コース 2/7,14,21 

水曜コース2/10,17,24

*今お申し込みすると来年開催の講座に無料で再受講が可能で理解が深まります!

*各セクション 

(Zoomでのライブクラス2h、動画講義3h、オールカラーのテキスト代含む)

*3本セット 

(全ての動画講義、Zoomでのライブクラス3日、修了証が発行されます)

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