ヨガシークエンスの組み方(画像、具体例公開)
シークエンスの組み方でお悩みの方へ
先日紹介したクラスを3つのフェーズに分けることで効果的なシークエンスのクラスマネジメントを紹介しました。こちらの記事です。
この3つのフェーズは
Conditioning
座位、シッティングや四つん這い、完全に立ち上がる前の膝が着いてるポーズが中心
Activation
運動量や心拍数のピークとなるアクティベーションはスタンディングポーズ中心
Relaxation
逆転や仰向け、ボルスターやブロックなどを使い身体の緊張度を下げ休息のフェーズ
そして具体的には下のようなシークエンスを紹介させていただきました。
3つのフェーズに分けて、座位、立位、休息の中でシークエンスを組む事で自分がどんなクラスを提供するかによって各フェーズのボリュームを調整する事ができます。
例えばパワーヨガやビンヤサなどエネルギッシュである程度運動量のあるクラスであれば中盤のActivationのフェーズのボリュームを増やし、リストラティブなリラックス系のクラスであればConditioningとRelaxationのフェーズで構成する。もしくはRelaxationのみでかなり運動量を落としたクラスを構成する事もできます。
みなさんはクラスの前に少しお話しをしたりしますか?
もし、そうであれば哲学的なお話しも、もちろんいいですが頭に話すことがなければ
このようにクラスのフェーズを3つ分けて構成する事で自分が提供するクラスのどこにポイントを持っていくかを考え、シークエンスを組みそれをクラスのポイントとしてク生徒さんと共有するのもいいですね。
『免疫力を上げるために汗をかくぐらい動いていきましょう』
→Activationのパートにボリュームを持っていく
『今日は股関節の可動性を広げていくので、前半は股関節の動きにフォーカスした内容です』
→始めのConditioningで股関節を入念に動かす
などなどいろんな事が言えますね。
具体的に各フェーズでどんな事ができるかさらにサンプルシークエンスを紹介していきます。
Conditioningのフェーズ(完全に立ち上がる前の膝が付いているポーズ中心で構成)
Activationのフェーズ(スタンディング中心、運動量高め、チャレンジポーズとしてアームバランスを入れて見ました)
Relaxationのフェーズ(床と身体の接している面積多め、筋肉の緊張度を下げていくポーズ)
クラスのフェーズを分けてシークエンス組み立てる事で自分がどんなクラスを提供したいかを再認識する事ができます。また、自分がどのフェーズのシークエンスを組むのが苦手かなども理解できます。
私個人ではビンヤサのクラスを16年以上提供しているのでConditioningとActivativationのフェーズはたくさんシークエンスが組めますがRelaxationのフェーズはいつも同じ流れになりがちでした。それを理解し、普段はあまり受けていなかったリラックス系のクラスやリストラティブのWSに参加し参考にさせてもらう事で自分のクラス全体のバランスやクオリティが上がったように思います。
この感覚はクラスを毎回受けている生徒には伝わると思います。しっかりと考えてシークエンスを組んでいる人と毎回同じ、もしくはなんとなくのシークエンスを組んでいる人のクラスは受けていてわかります。今はYoutubeでも無料のヨガ動画は星の数ほど溢れています。この5年の間にヨガインストラクターの人口も非常に増えました。どこにポイントを持ってきて、よく自分のシークエンスを考察して組むことで、必ずガイドの仕方が変わります。シークエンスは料理人のレシピと同じです。なんとなくのレシピは素人と同じで家族や友人に無料で食べてもらうなら構いません。もしヨガのレッスンでプロとしてお金をもらうのであればシークエンスの精度をあげることは非常に重要になります。何から手を付けていいかわからない人はまずクラスのフェーズを3つに分けてみはどうでしょう?
ぜひ参考にしてください。