100種類以上ある脳内物質 そのバランスのキーとなるセロトニン!
ヨガの後にすっきりした覚醒感や、落ち着いた幸福感などを感じたことはありませんか?これらはヨガで行ったアーサナや呼吸がもたらした脳内ホルモンの影響によるものです。今回はそのキーとなるセロトニンについて探ってみましょう!
■三大脳内物質について
脳内物質は実に100種類以上もあり、近年その働きが徐々に解明されつつあります。
セロトニンはドーパミン、ノルアドレナリンとともに三大脳内物質の1つといわれるほどに精神面への作用が強く、不足すると自律神経の働きが乱れたり、集中力が低下してしまうなどの弊害が出てきます。
■ドーパミン
ドーパミンは欲望を満たすことや戦いに勝つことでの高揚感の元であり、これもまた人間にとっては必要な役割です。
過剰に分泌されると度を越した欲望やさまざまな依存症を引き起こすことがあり、怒りのホルモンといわれるノルアドレナリンは、過剰に分泌されると攻撃的になって、自分も他人も傷つける事態になりかねません。
■ノルアドレナリン
ノルアドレナリンはストレスがかかると分泌されます。
交感神経の情報伝達物質として放出されると、交感神経の活動が高まります。 その結果、血圧が上昇したり心拍数が上がったりして、体を活動に適した状態にします。 副腎髄質ホルモンとして放出されると、主に血圧上昇と基礎代謝率の増加をもたらします。
■セロトニン
セロトニンはこれらの暴走を食い止め、安定した精神状態に導く、大切な役割を担っています。
私たちは睡眠中、副交感神経が優位となっていて、起床時には交感神経に切り替わります。ここでもセロトニンが切り替わりのスイッチに関与し、さわやかな目覚めへと導きます。
ほかにも片頭痛などの痛みを調節する、姿勢筋に緊張を与えて正しい姿勢を維持するなどの働きもみられます。
つまり、三大脳内物質のバランスをとるキーになるのがセロトニンと言えます。そしてセロトニン神経を活性化するための相互作用を持つのが、愛情ホルモンと言われるオキシトシンです。
■癒しのホルモン、セロトニンとオキシトシン
愛情ホルモンのオキシトシンと幸せホルモンのセロトニンは「癒しの源」とも言われています。
■オキシトシン
セロトニンの働きと同調して心を癒やし、真の幸福感を生み出す物質がオキシトシンです。オキシトシンは脳内では「神経伝達物質」として働き、血液中に入るとホルモンとなって体にも効くという特徴を持っています。
オキシトシンは人との触れ合いによって信頼感を高めたり、男女間の愛情を深めるなど、心を豊かに保つ役割も担っています。
さらに最近になって、ストレス中枢を抑制し、日常生活のなかで蓄積されたストレスを、上手に洗い流してくれる働きがあることも明らかになりました。
オキシトシンは自然界の生き物や他者を慈しむ精神性を養うことから、脳科学のほか社会学的にも注目されています。
■現代人に不足しがちな癒しのホルモン
現代人はオキシトシンの分泌量が少なくなる環境下にいます。ネット社会が進展し、パソコンや携帯電話はもはや日常生活と切っても切り離せない道具ですよね。それによってコミュニケーションのあり方も大きく変化しています。
元来、ヨガは自律神経調整や精神面を整える効果が非常に高いと言われていますが、実はセロトニンやオキシトシン神経の活性化には、オンラインでのコミュニケーションではなく、直接、他者と触れ合うことが非常に重要なんです。
★オンラインでもセロトニン神経を活性化するために★
では、セロトニンの分泌はオンラインのヨガレッスンでは敵わないのでしょうか?
セロトニンヨガのシークエンスは、オンラインレッスンの需要がますます高まるヨガ業界において、オンラインという環境下でもセロトニン神経を活性化する確かな理論のもとに構築されているんです!
セロトニン神経の活性化にはもちろん対面で空間を共有したヨガのレッスンが望ましいですが、呼吸生理学やセロトニン神経活性化に効果のあるリズム運動や協調運動などをうまく取り入れることで、確実にセロトニンの分泌を高めていくことができます。
つまり、セロトニンヨガのシークエンスは、確かな理論のもとにどんな環境下でも効果が見込めるように組まれているんです。
実際に、レッスン前後の血液検査にて、70%を超える被験者のセロトニン分泌が確認されています!
具体的にどんな運動や呼吸がセロトニンの分泌に効果があるのかは、このアカウントでもまたお伝えして行きますね。
さらにしっかり学び、自分のスキルとして身につけていくために、セロトニンヨガ講座がとてもおすすめです。
★シークエンスデザイン養成講座開催決定
この講座はこんな方にオススメです。
・シークエンスの組み方を基本から学びたい
・ティーチャートレーニングは卒業したが自分のシークエンスに自信がない
・解剖学的に呼吸を深めるシークエンスを提供したい
・アーサナと自律神経系への作用を学びたい
・生理学的に作用する深いリラクゼーションを提供をしたい
*講座日程
●次回シークエンス講座開催
*各セクション
★セロトニンヨガ養成講座3月日曜コース開催決定
呼吸を深めるシークエンスデザインのヨガメソッドから生まれたセロトニンヨガのシークエンスは、コルチゾール値の低下に非常に有益な効果があることをすでに血液検査で実証しています。
【セロトニンヨガ】セロトニン研究の第一人者有田秀穂氏(東邦大学名誉教授)が『セロトニンの分泌に効果的な身体運動を含んだヨガプログラム』として日本で初めて認証された。呼吸を深めるヨガの野村賢吾先生のさらに新しいヨガの形です。
●各講座開催スケジュールはトップページよりご確認いただけます。
・シークエンスデザイン講座各セクション
(Zoomでのライブクラス2h、動画講義3h、オールカラーのテキスト代含む)
*3本セット
(全ての動画講義、Zoomでのライブクラス3日、修了証が発行されます)
講座の詳細、オフィシャルラインはトップのリンクからどうぞ。過去「身体の力みをとるビンヤサシークエンス講座」を受講された方の受講方法なども詳細をご覧下さい。
芸術大学卒業後、デザインの仕事に就くが、消費サイクルの短いデザイン業に疑問を感じ、30年以上のヨガ愛好者である母の影響で続けていたヨガに更に本気で向おうと決意、ヨガインストラクターに転職する。現在は3人の子育てをしながら幅広い年齢層に多様なヨガを指導。