テーマ別?ピークポーズ?何を軸にシークエンスを組んでいますか?
みなさまこんにちは!よがくらげ雅子です。
皆さんは、クラスを組み立てるときに何を軸にしてシークエンスを組んでいますか?
よくあるのは、骨盤調整や柔軟性向上などのテーマ別、あるいはピークポーズを設定する、などでしょうか。
そういった目的でクラスを組んでいくのは決して間違いではありません。ですが、どんな目的であっても充実したクラスに欠かせないシークエンスの軸が実はあります。
それは、呼吸を深めるということです。
■どんな流派のクラスであっても!本当に効くシークエンス
どんなテーマや目的の、そしてどんな流派のクラスであっても、ヨガ本来の目的を忘れてはいけません。ヨガを最初に好きになったのはどんな時でしたか?呼吸が深まり、日常生活では味わえないような深いリラクゼーションを、ヨガで初めて体験した、という人は少なくありません。
「呼吸が深まる」これは感覚的な話に聞こえますが、実は呼吸が深まるというのは自律神経に大きな変化があってこそ感じることです。交感神経と副交感神経がうまくスイッチし、体が整うとともに精神的にも深い落ち着きが訪れる…
これこそが他のフィットネスとは少し毛色の違うヨガ特有の効果と言えるのではないでしょうか。では、シークエンスでその目的を達成するためにはどんなことが必要なのでしょうか?
■ティーチャートレーニングではシークエンスの作り方はありまり学べない
200時間のティーチャートレーニングを受けてもシークエンスの組み立て方を包括的に学ぶ事は非常に難しいと言われています。なぜなら単純にアーサナ、解剖学、哲学、瞑想、呼吸法などの主要な基礎知識を学ぶだけでも200時間は十分ではないからです。ですがそういったティーチャートレニングの現状とはうらはらに、すっかり定着したオンラインクラスでは空間共有もジャストもできないという限られた環境や時間の中で効果的なシークエンスを提供する事が求められています。
★太陽礼拝を例に考えてみよう
太陽礼拝は世界でもっとも有名なヴィンヤサシークエンスですよね。吸いながら〇〇、吐きながら〇〇、というように呼吸に合わせてアーサナを繋いでいくことで心身の調和を謀ります。
では皆さんよくやり慣れた太陽礼拝の呼吸のカウントを吸う息と吐く息のカウントを逆にしてみたら一体どうなるのでしょう。おそらくものすごくやりづらく感じるでしょう!それは太陽礼拝が吸う息で吸えるポジション(肩関節の外転や脊柱の伸展)、吐く息で吐けるポジション(股関節や脊柱の屈曲)と配置されているから無駄のない動きで合理的に呼吸を深めることができるからです。シークエンスの考え方は流派やスタイルによって様々な考え方がありますがすべてのヨガのスタイルに共通する普遍的なポイントは呼吸を深めるということです。
■そのアーサナは陽性?陰性?呼吸生理学から理解しよう
簡単に説明すると、吸えるポジションでは血中酸素濃度が上がり交感神経が優位になりますし、吐く息で吐けるポジションでは血中酸素濃度が下がり副交感神経が優位になります。
つまり、少しハードと感じるアーサナが必ずしも陽性の作用をもたらすわけではないし、リラックス目的でよく行われるアーサナが必ずしも陰性の作用をもたらすわけではないということです。
例えば図はどちらもリラクゼーションのアーサナですが、左側は胸が大きく開き据えるポジションであるため、交感神経優位になりやすい陽性のアーサナです。右は上体を預け閉じたアーサナ であり、副交感神経優位になりやすい陰性のアーサナ であると言えます。
■シークエンスデザイン講座は解剖学と呼吸生理学の観点から本当に効く組み方を学ぶ
シークエンスデザイン講座では、解剖学と呼吸生理学の観点から、なんとなくそんな気がする、ではなく、本当に体に作用するシークエンスの組み方を学ぶことができます。
どんな流派のヨガであっても、どんな目的のクラスであっても、ここを外すとフワッとしたクラスで終わってしまいます。。
「なんとなく」を「確実に」にレベルアップさせるシークエンスの組み方を、基礎から学んでみませんか?
★シークエンスデザイン養成講座とは
この講座はこんな方にオススメです。
・シークエンスの組み方を基本から学びたい
・ティーチャートレーニングは卒業したが自分のシークエンスに自信がない
・解剖学的に呼吸を深めるシークエンスを提供したい
・アーサナと自律神経系への作用を学びたい
・生理学的に作用する深いリラクゼーションを提供をしたい
*講座日程
●次回シークエンス講座開催
*各セクション
★セロトニンヨガ養成講座開催決定
呼吸を深めるシークエンスデザインのヨガメソッドから生まれたセロトニンヨガのシークエンスは、コルチゾール値の低下に非常に有益な効果があることをすでに血液検査で実証しています。
【セロトニンヨガ】セロトニン研究の第一人者有田秀穂氏(東邦大学名誉教授)が『セロトニンの分泌に効果的な身体運動を含んだヨガプログラム』として日本で初めて認証された。呼吸を深めるヨガの野村賢吾先生のさらに新しいヨガの形です。
●各講座開催スケジュールはトップページよりご確認いただけます。
・シークエンスデザイン講座各セクション
(Zoomでのライブクラス2h、動画講義3h、オールカラーのテキスト代含む)
*3本セット
(全ての動画講義、Zoomでのライブクラス3日、修了証が発行されます)
講座の詳細、オフィシャルラインはトップのリンクからどうぞ。過去「身体の力みをとるビンヤサシークエンス講座」を受講された方の受講方法なども詳細をご覧下さい。
芸術大学卒業後、デザインの仕事に就くが、消費サイクルの短いデザイン業に疑問を感じ、30年以上のヨガ愛好者である母の影響で続けていたヨガに更に本気で向おうと決意、ヨガインストラクターに転職する。現在は3人の子育てをしながら幅広い年齢層に多様なヨガを指導。