シークエンスの組み方で悩んだことはありますか?
皆さまこんにちは、ヨガインストラクターのよがくらげ雅子です。
突然ですが、あなたがインストラクターであるとしたら、シークエンスの組み方で悩んだことはありますか?
私は、あります。
特に駆け出しのインストラクターだった頃はクラスを1つにまとめあげることに物凄いプレッシャーを感じていたように思います。養成講座を卒業し、インストラクターの資格を保有していたにも関わらず、です。
今回は、シークエンスの組み方で悩むインストラクターが多い理由と、その悩みを解消するための考え方をシェアしていければと思います。
■シークエンスの作り方を学ぶ機会は少ない
インストラクターの養成講座にはいろんな種類のものがありますが、学ぶ内容は講座の時間内にとても多くのことが詰め込まれていることが多いです。
主な内容としては
- ヨガのアサナ
- 指導法
- アジャストメント
- 呼吸法
- 哲学
- 瞑想
- ライフスタイル
最もぷピュラーなRYTの講座の中ですら、シークエンス作りを学ぶ時間はあまり取られていないのが現状です。
■出来上がったシークエンスの具体例を与えられることも
これら多岐にわたる内容を学びながら、シークエンスの組み方を基礎から学ぶ時間はなかなか確保できませんよね。
養成講座ではシークエンスの出来上がった具体例が見本として与えられることも多く、シークエンスを組むことよりもアーサナの習得やアジャスト法などに重きが置かれがちです。
そのような講座を最初に受けたインストラクターは、まずはその具体例を丸暗記し、それを軸にレッスンを提供しながら少しずつ変化させていく、と言う流れが多いかもしれませんね。
●学びの機会が少ない=必要ない、訳ではありません
つまり、インストラクターがシークエンスの組み方を学ぶ機会はその他のヨガの知識を学ぶ機会に比べて圧倒的に少ないのです。
では、必要ないのかと言うと決してそうではないことは、すでに活動しているインストラクターであればよく理解していることでしょう。
実は私、よがくらげ雅子は、受講生の方々にこんな質問をしたことが何度もあります。
「シークエンスを毎回ほとんど変えないインストラクターのレッスン、テーマなどに合わせて変えてくるインストラクターのレッスン、どっちがいいですか?」
この質問には、ほとんどの受講生の方が「変化をつけてほしい」と答えました。
つまり、覚えたシークエンスをただ繰り返すだけでは、継続的にヨガを続けている受講生の満足感が得られないということです。
シークエンスの組み方を学ぶ機会は、インストラクター自身がそれぞれ確保していかなければならないようですね。
★どんなテーマのクラスであっても押さえておきたいポイント
クラスのテーマを考えるとき、それをピークポーズへのチャレンジという目的にするのか、肩こりや腰痛など不調の改善という目的にするのかなどなど、その方向性も様々ですし、テーマによってターゲット層も変わってきます。
では、その中で満足感を高めるシークエンスをどう組んでいけば良いのか。
ヨガのクラスとして提供するのであれば
・呼吸を深める
・自律神経調整
・セトロニンの分泌を促す
これらのポイントは絶対に外すことはできません。なぜなら、それこそがヨガの定義であり、ヨガのレッスンを受けてもらう大きな意味でもあるからです。
■吸えるポジション、吐けるポジション、協調運動
つまり、インストラクターはこれらの大切な要素を実現するための知識と、それによってシークエンスを組むスキルを身につける必要があるのです。
まずは基本的な、
●「吸えるポジション」と「吐けるポジション」の配置の仕方。
吸えるポジションと吐けるポジションをただ交互に配置するだけでなく、いかに効果的に配置するかがとても重要になってきます。
呼吸と体の動きをリンクさせる矢状面の脊柱運動や、そこからの展開など、具体的に理解すればするほど、シークエンスの精度は上がっていきます。
そして、
●セロトニンの分泌を促すための「協調運動」
協調運動とは、手と足、目と手など別々に動く機能をまとめてひとつにして動かす運動のことを言い、これはセロトニンの分泌に効果的であることがわかっています。ヨガのアーサナではこの協調運動への意識がとても重要になってきます。(協調運動とセロトニンの記事はこちら)
協調運動への理解が深まると、アーサナをガイドする言葉が変わってきます!
シークエンスを学ぶことによって、受講生に伝えるべきことがより明確に見えてくるのです。
■ヨガの目的を理解し、シークエンスに落とし込む
この講座の趣旨はヨガの目的を理解し、シークエンスに落とし込めるようになることにあります。
そのために、どんなテーマのクラスを担当する上でも、どんな流派のクラスを提供する上でも外してはならない、効果的なシークエンスの組み方を、しっかり基礎から学んでいくのです。
このようにシークエンスの組み方に特化した養成講座は今までありませんでしたが、シークエンスを組むスキルがレッスンの質に直結するスキルであることは間違いありません。
シークエンスの組み方を学ぶ機会は、自分で作るしかありません!そのことに気が付くインストラクターが増えてくれば、インストラクター全体のレベルが上がるきっかけとなりそうですね。
この講座はこんな方にオススメです。
・シークエンスの組み方を基本から学びたい
・ティーチャートレーニングは卒業したが自分のシークエンスに自信がない
・解剖学的に呼吸を深めるシークエンスを提供したい
・アーサナと自律神経系への作用を学びたい
・生理学的に作用する深いリラクゼーションを提供をしたい
*講座日程
●2021年6月シークエンス講座開催
6月シークエンス講座平日水曜コース開催
6/13,20,27 14:00-16:00
*各セクション
(Zoomでのライブクラス2h、動画講義3h、オールカラーのテキスト代含む)
*3本セット
(全ての動画講義、Zoomでのライブクラス3日、修了証が発行されます)
講座の詳細、オフィシャルラインはトップのリンクからどうぞ。過去「身体の力みをとるビンヤサシークエンス講座」を受講された方の受講方法なども詳細をご覧下さい。
芸術大学卒業後、デザインの仕事に就くが、消費サイクルの短いデザイン業に疑問を感じ、30年以上のヨガ愛好者である母の影響で続けていたヨガに更に本気で向おうと決意、ヨガインストラクターに転職する。現在は3人の子育てをしながら幅広い年齢層に多様なヨガを指導。