1. HOME
  2. ブログ
  3. セロトニンの分泌を促す協調運動でレッスンの満足感をUP【上半身編】

セロトニンの分泌を促す協調運動でレッスンの満足感をUP【上半身編】

みなさまこんにちは

ヨガインストラクターのよがくらげ雅子です。

こんな経験無いですか?

「今日のレッスン、内容的にはこの前の違うクラスと同じような強度で、同じようなフローのシークエンスだったのに、なんかやたら満足度高かったなあ」

…そう、こう言った感想を持つことは、それなりにヨガのレッスンを継続していれば必ずと言っていいほど経験します。

もちろん逆も然り、笑

正直言って、これだけヨガが広まり、たくさんのインストラクターがたくさんのレッスンを提供している世の中で、シークエンスが被ってくることはもう避けられないことだと思います。

でも、自分のレッスンの受講生には「なんかこの先生のレッスンは充足感がある!」って思って欲しいですよね!

私はそりゃもうガンガン思って欲しいです。

では、一見同じようなシークエンスなのに、受講生の満足度が違ってくるその差はどこにあるんでしょう?

もちろん、インストラクターの人柄や声のトーン、場の空気感、受講生自身の体調などにも影響を受けるとは思いますが、その1つには「セロトニンの分泌を促せるレッスンだったか」という大きな要因があると思います。

セロトニンとは言わずと知れた幸せホルモンとも呼ばれる感情に作用するホルモンで、これが不足してしまうとストレス耐性がなくなりイライラしたり不安になったり…というように、ただでさえ忙しい現代人が毎日を円滑に過ごせない状況になってしまいます。

つまり、セロトニンの分泌を適切に促すことは、精神面を重んずるヨガのレッスンにおいて他のエクササイズレッスンよりもとても重要というわけです!

そしてこれは当然の事ながら、レッスンの満足感に直結します。

では、セロトニンの分泌をヨガのレッスンで効果的に促すためには、どうすれば良いのでしょうか?

協調運動でセロトニンの分泌を促そう

セロトニンの分泌を促す方法はいくつもあります。

例えば朝日を浴びること、咀嚼のようなリズムのある動きをすること、腸内の細菌バランスを整えることなどなどは、日常生活にも取り入れやすい方法です。

では、ヨガのレッスンの中では何かできるかというと、もちろん深い呼吸や内観することでのリラクゼーション、そしてリズムのある動きなども効果的なのですが、さらに意識したいことの1つに「協調運動」が挙げられます。

協調運動、この言葉を聞いたことはありますか?

協調運動とは、腕と目、脊柱と脚、など体の別々の機能を持った器官を同時に使いこなしながら行う運動のことを言い、例えば縄跳びやウォーキング、ボールを蹴ったり投げたり、というのも協調運動に含まれます。

体を意識でつなぐためのナビゲーション

私たちは普段の生活で何気なく体を意のままに操っていますが、実はそのどれもが、とても複雑な動きをしています。例えばコップにお茶を注ぐ、この行為だけ見ても、片手でコップを持ちもう片方の腕でポットを持ち上げ、目で位置を確認しながら手首、肘関節を使い勢いをコントロールしながら注ぐ事で、ようやく成り立っていますよね。

多くの動きは体の一部分だけではなく、いくつもの部位を同時に扱っているという事です。

ヨガのレッスンでは、こういった普段は何気なく行なっている動作を分解し、繊細に意識を向ける事で、協調運動として効果的に脳に伝達する事ができます。そしてそれが結果としてセロトニンの分泌に繋がっていくんです。

小さな動きを丁寧にナビゲーションしてみよう

図を見てみましょう。

これは脊柱の動きを効果的に引き出すウォーミングアップの一例ですが、

Bのポーズでは指先と坐骨で床を押して背骨を伸ばし、胸を引き上げています。

典型的な息を吸いやすいポジションですが、ここで微細な内側の動きへと受講生の意識を向けさせることができるとアーサナが深まり、効果も高まります。

協調運動を効果的に心身に体験させるためには

・坐骨と頭頂で引っ張り合うように背骨を伸ばす。

・肩甲骨を下げながら、胸を引き上げる。

などのように、相反する方向性を体の部位に乗せてナビゲーションすることが大切です。

これはどんなポーズでも同じように言えることで、Eのポーズでは

・腕を引き上げ肩甲骨を寄せつつも、首の力は丁寧に抜いく。

Iのポーズでは

・両腕で膝を引き寄せながら背中を丸め、頭をぶら下げる。

などのように、

ポーズを深めるためのポイントとなる、二箇所以上の部位の方向性や感覚を伝えることが、協調運動を効果的に導くための誘導となります。

1つの動きには2つの方向性が宿る。

顔を上げる。そんなたった1つの動きにも正しいアーサナのために意識すべきは、顎を上に上げることと、首がすくまないよう肩を下に下げるという2つの方向性があります。

ヨガのアーサナはそういった体の各部位の方向性を意識させるという意味において、協調運動を引き出すのに適しています。

呼吸を深めるシークエンスのメソッドにこういったナビゲーションを乗せることで、心と体に確実に効果を出すクラスを提供することができるでしょう。

野村賢吾先生によるオンラインでのシークエンス講座

この講座はこんな方にオススメです。

・シークエンスの組み方を基本から学びたい

・ティーチャートレーニングは卒業したが自分のシークエンスに自信がない

・解剖学的に呼吸を深めるシークエンスを提供したい

・アーサナと自律神経系への作用を学びたい

・生理学的に作用する深いリラクゼーションを提供をしたい

*講座日程

2021年4月シークエンス講座開催

水曜コース、日曜コース、日程下記にてご確認ください。

*今お申し込みすると来年開催の講座に無料で再受講が可能で理解が深まります!

*各セクション 

(Zoomでのライブクラス2h、動画講義3h、オールカラーのテキスト代含む)

*3本セット 

(全ての動画講義、Zoomでのライブクラス3日、修了証が発行されます)

講座の詳細、オフィシャルラインはトップのリンクからどうぞ。過去「身体の力みをとるビンヤサシークエンス講座」を受講された方の受講方法なども詳細をご覧下さい。

関連記事